・・・・・・・・ ☆ミ




「てゆうかさあ、なんで日吉と花火してるわけ?」
「知りませんよ。俺だってこれから稽古あるのに、」


なんで先輩と花火なんかしなくちゃいけないんですか、と日吉はボソッと呟いた。 それは私が一応先輩だから聞こえないように言っているつもりだとは 思うけど丸聞こえだよ!ていうか皆はどこだよ。 部活が終って皆で帰ろうとしたら岳人がコンビニで花火買っていって やろうぜ!とか言いはじめたら慈朗とか忍足とかが思いっきり賛成しやがってさあ。 ていうか跡部とかいつもはこういうことにあーだこーだ言うクセに、 こういうトキだけ賛成するとか本当にムカツク! 善良な中学生はさっさと家に帰って勉強するべきなんだって!(多分) そしたらみんな何か買いに行きはじめやがった。 もう本当。あいつらぶちのめしたいよ。(乙女がこんなこと言っちゃダメよね)


「日吉わたしとずっと花火してて楽しい?」
「いや別に普通ですけど。」
「(あーそうですか!)」
「でも、一応夏最後の思い出になりそうですから楽しんでおきます。」


こういうところよく分からないよ日吉。 さっきまで本当につまらなそうにしてたのに(今もか) そんなセリフ言い始めるし。 だけど、そのセリフは本当なんだ。 そろそろ夏休みは終りそうだ。それに今年でわたしたちは卒業。 そんなつもりはないのだけれどなんだかしんみりしてしまう。 それでも! 今から今日をものすごい思い出にしてやろう!





「あれ、侑士なんでこんなところで隠れてんの?」
「シィー!がっくん大声出したらあかん。今2人が良いとこなんやから。」
「ッッてってええええぇぇぇぇええ!!忍足何ほざいてんだてめー!!!」


その日オレラはに全員ぼこられました。(岳人)












ぼくらの夏休みスリー